
?中学校の部活動と日本のチャンピオンスポーツ 
日本のトップ選手が中学校時代よりトップに位置していたもの、大人になってから急成長したものなど、個人によって様々である。しかしながら、中学校時代より、そのスポーツや、あるいは別のスポーツに親しんでいた者が多いことはひとつの事実であろう。中学時代はチャンピオンスポーツの入り口であり、生涯スポーツの入り口でもある。それが、現在の中学校の姿ではないか。 チャンピオンスポーツを学校が中心に行うべきと思いますか 
9割の指導者が、学校が中心にチャンピオンスポーツを行うべきではないと考えている。現在の部活動に対して、決して肯定的ではない側面を持っている。部活動に熱心に取り組んでいる指導者も、現在の部活動の在り方には不満や弊害を感じているようである。 学校の部活動の在り方は、スポーツの楽しさをつたえ・基礎基本づくりをすること。などがその中心として考えられていると考察される。 学校5日制の今、スポーツを学校から社会へ移行すべき時を、真剣に検討する時ではないか。 4. まとめ
・指導者である教職員の一人ひとりの価値観の多様化の中で指導体制や指導形態を明確にし、学校部活動の指導者がどこまで指導するべきか考える必要がある。 ・中学校の部活動の在り方は、極端なチャンピオンシップのみを目指すものではなく、基本的に生涯スポーツヘの基礎づくりを指導の柱にするべきものである。そのために基礎体力・ファンダメンタルな技能・運動の楽しさが身に付くように指導すべきである。 ・健全な生徒の育成のため、学校と家庭、地域社会がしっかりとした連携を図り、共通した土台づくりを進め、学校部活動の基本方針を確認する必要性がある。 ・子供の生活を考えると、まず家庭生活を尊重し、次に学校や学級の公的な面そして部活動に参加している者は部活動である。このことを十分に把握し考慮することが大切である。 ・部活動を休む日を設け、より科学的に練習と休養のバランスを取った活動が必要である。
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